ドラマ「十角館の殺人」の犯人が誰で、結末はどうなっているのかについてまとめていきます。
新本格ミステリと言われる原作をドラマ化したこの作品、映像化は不可能だと言われていました。
実際過去にドラマ化の話があったものの実現しなかった経緯があります。
その理由は叙述トリックゆえ
映像になるとあっと言う間に犯人が判明しちゃうからなんだけど 笑
このドラマは作り方が上手すぎて違和感を感じず観ることができます!
もちろん何の情報がなくても楽しめます
が、原作知ってる方にはなお観てほしい作品です。
今回紹介するのは下記の「3つ」
1.事件はひとつじゃない
2.犯人はだれなのか
3.結末はどうなっていくのか
①事件はひとつじゃない
十角館におけるメインの事件は連続殺人です。
そしてその前に起きていた2つの事件も絡んできます。
今回メインの事件に巻き込まれるのは大学のミステリ研究会のメンバー。
メンバーはそれぞれ著名なミステリ作家の名前をあだ名として呼びあうのですが
ここから叙述トリックは始まっています!
読み終わった後は巧妙さにビビりました 笑
彼らは「角島」と言われる、ほぼ無人島に建てられている”十角館”で研修をする計画を立てます。
そもそもその「角島」はとある事件の発生場所なので、ミステリ研究会としてはウキウキするわけです。
その事件こそ「角島」で半年前に起きた4重殺人事件。
当時角島には中村青司(仲村トオル)という世界的に著名な建築家が建てた”十角館”と”青屋敷”がありました。
中村青司は”青屋敷”に奥さんと使用人夫婦の4人で住んでおり、そこに通いの庭師がいたそうです。
4重殺人はその”青屋敷”で起こったもので、屋敷に住んで居た4人全員が殺され、その直後に家は燃やされています。
当時庭師も屋敷に来ていたのですが行方不明。
そのことから、警察は犯人はその庭師であろうと考えています。
事件後そのまま残っていた"十角館"をミステリ研究会のメンバーの叔父さんが買いとっています。
これが彼らが研修を行えた最大の理由です。
そもそもこれがないと今回の事件は計画すらされていなかったので 実はめっちゃ大事な事実です。
ふたつめの事件は”青屋敷殺人”からさらに半年ほど前に起きたもので、ミステリ研究会の中村千織(菊池和澄)が飲み会で急性アルコール中毒で死んでしまうというもの。
事件というよりは事故なのですが、犯人は事故ではなく殺されたと思っています。
そしてこの中村千鶴が建築家の中村青司の娘であった ことが最大のミスリードを生むことになります。
②犯人はだれなのか
「犯人」はだれなのか
このドラマを見る上で一番楽しみなところはここです。
さきほど書いたように事件は3つほどあります。
さらに現実の時間軸では角島にいるミステリ研究会の人間と本土に残り別角度で事件にかかわる事になった人間の存在がうまい具合に交差します。
原作の「十角館の殺人」はシリーズ化されていきますがその中で共通して動く人物が江南孝明(奥智哉)と島田潔(高木崇高)です。
「十角館の殺人」ではミステリ研究会の一人、守須恭一(小林大斗)が途中まで江南たちと一緒に動いていきます。
メインの事件 最大の謎は「誰が犯人」で「どうやって殺人を繰り返したか」です
ミステリ研究会のメンバーは途中で中村青司と中村千織が親子であることに気がつきます。
そのため、中村千織が死んだのはメンバーのせいだとして中村青司が復讐をしに来ている と仮説をたてます。
つまり 4重殺人の真犯人が中村青司であって、彼はまだ生きて島に残っているというものですね。
ミステリ研究会らしく過去の書籍になぞらえた仮設なのですが、上手なミスリードの仕方です。
島にいるメンバーが知らずとも、本土に残された中村伊織の事件関係者には「千織が青司の子供であって」「殺された」旨の手紙が届きます。
その手紙の影響で江南と島田が調査を始める事になるのですが、ここも実はメイン事件の犯人の狙い通りの展開だったりします。
原作では本土での調査と島での事件をまったく別ものと分けてとらえると見えてくるものもあるのですが、そこはさすがの叙述トリックなのでまんまとそのまま読んでしまいました。
なのでドラマでも関係ありきっぽい進みかたをします。
話が進んでいって絞られる犯人は
「中村青司」か「ミステリ研究会の誰か」という事になります。
ネタバレなしでも勘が良いかたは映像見て気づくんだろうなー
僕はまったく気づかないタイプです 笑
③結末はどうなっていくのか
今回の殺人事件 結果は結構悲しい感じです。
島で残されたミステリ研究会は疑心暗鬼になりながらも推理を続けていきます が結果的に全員死にます。
で 中村青司も青屋敷の事件で死んでいました。
庭師の所在も明らかになります。
さらには本土では亡くなってしまっている中村千織についても新事実がわかります。
ここは青屋敷の事件の真相が隠れていました。
その他あちこちにあった伏線は回収されながら結末へ進みます!
話の結末は
犯人がわかってどうなる
というよりも犯人の心情的なものがわかりやすく描かれてたと思います。
いっちばん最初の伏線
空の瓶にいれられた手紙は誰が拾ってどうなるのか も最後に綺麗に回収されます!
以上が、ドラマ「十角館の殺人」の犯人・結末についてでした。

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◆総合評価&あらすじ
「十角館の殺人」のあらすじ
十角形の奇妙な外観を持つ館『十角館』が存在する、角島。1986年『十角館』を建てた天才建築家・中村青司は、、焼け落ちた本館。青屋敷で謎の死を遂げていた。半年後、無人島と化していた角島に、K大学ミステリ研究会の男女7人が合宿で訪れる。
その頃、海を隔てた本土では、かつてミス研メンバーだった江南孝明のもとに死んだはずの中村青司から1通の手紙が届く。<十角館に滞在するミス研メンバー>と<死者からの手紙>。「偶然とは思えない」江南は調査を進めるなか、島田潔という男と出会い、行動を共にしていく。
一方『十角館』では、ミス研の1人が何者かに殺害される。「犯人は一体誰だ?」疑心暗鬼に陥り、互いに仲間を疑いはじめるメンバーたち… 孤島である角島から出ることはができるのは1週間後。2つの物語から起こる想像を超えた衝撃の結末とは。
出典:十角館の殺人|日本テレビ
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それでは、「十角館の殺人」の見どころを2つ、ネタバレなしでご紹介します。
見どころ①:叙述トリックの視覚化
〇いままで不可能と言われていた 叙述トリックを見事にやってのけてる!
見どころ②:真犯人の心理変化が見ている方がわかりやすい
〇繰り返し見れるほど作りこみが好き。 犯人を知っている方はその心理変化をみるのも楽しいよ
◆印象に残ったセリフ・シーン
「人は神にはなれない だからこそ最後の審判は人ならぬものに託そう」
これ 好きですね。
冒頭のセリフですがこの最初の伏線が最後に回収されます。
ひとならぬものに託した結果 誰が審判をくだしたのか
その結末も最高です!
絶対にネタバレ厳禁なラストシーン
ネタバレ厳禁は「真犯人」が誰か?なんだけど。
映像でもしっかりガードがされているのは上手いなあ と思います。
そしてそのきっかけとなった中村千織が亡くなってしまった経緯も原作よりもドラマの方が深堀しててよかった!
◆みんなの評判は?
「十角館の殺人」の映像化は世間でも話題になりました。
賛否は当然あるものだけど僕は好きでしたね。
そして続編の館もでるそうなんで
これまた楽しみ!!
次は何で作るのかな 順番通り「迷路館」でくるのかな。
個人的には「時計館」がみてみたい!!
◆こんな人におすすめ
ミステリ好きな方や原作を知っていてどんな仕上がりになるんだろって思う方は観たほうがいいと思う
5話あるので映画ほど原作が削られることも強引なつながりもないし見ごたえある!
【まとめ】
ドラマ「十角館の殺人」の伏線・疑問点について解説しました。
1.事件はひとつじゃない
2.犯人はだれなのか
3.結末はどうなっていくのか

あれっ…? そんな伏線あったっけ?
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