ドラマ「十角館の殺人」の伏線・考察についてまとめていきます。
言わずと知れたこの原作は綾辻行人さんのデビュー作でもあり代表作ですね。
1987年に出版されたのでかれこれ38年前!
原作だと通用するけど、その叙述トリックは映像化されると一発で破綻する!
それゆえ今まで映像化されてこなかっただけに期待が大きかったですよね。
ドラマ化が発表になった時には何が何でも観たいと思っちゃいましたもの!
今回紹介するのは下記の「5つ」
1.十角館に隠された謎
2.事件は過去にさかのぼる
3.真犯人はだれか?
4.様々な伏線・謎
5.叙述トリックの映像化
①十角館に隠された謎
十角館とはとある島にある建物ですが、中村青司(仲村トオル)という著名な建築家による設計物です。
この中村青司は建物内にいろいろな隠し部屋やカラクリを入れ込む癖があるという設定。
上手く利用すると様々なトリックに使えそうですよね。さすが綾辻さま。
この作品ではまだそれほど大きなカラクリはないですが、この後のシリーズものでは結構仕込みが多く
なってくるのでめっちゃ楽しいです!
今回の仕込みは「隠し部屋」でしたね。それもそいつがそこにいたか!的な展開でした!
そもそもこの「十角館」自体がマニアックなんですが 笑
各部屋のつくりも十角、調度品も十角と 中にいたらそれだけ気が狂いそうな世界ですよね。
このあたりは映像化されていたほうがより一層理解がしやすくて僕は好きでしたね。
②事件は過去にさかのぼる
この話、ミステリー研究会の大学生たちが行った先で起こる連続殺人が物語の柱です。
時系列が平行しながら島に渡っていないメンバー達は本土で違う形でこの事件に関わります。
そしてそれと重なるようにして過去の事件が語られ、様々なミスリードの種になります。
ひとつの事件は十角館がある角島と言われる島での事、その島にはもうひとつ青屋敷という建物がありました。
設計したのは両方とも先に出てきた中村青司。
で、半年ほど前にその青屋敷で設計者の中村青司夫妻と使用人夫婦の計4名が焼け死ぬという事件が
起きてます。
ここで犯人とされているのは行方不明となっている庭師の吉川誠一(前川秦之)。
動機は財産と中村夫人への横恋慕という後付けで眉唾的な扱いです。
そしてもうひとつは1年ほど前にサークルの飲み会で起きた事故。
これによって中村千織(菊池和澄)という女性が急性アルコール中毒で亡くなってます。
この中村千織が中村青司の娘であるという点にサークルの人間が気づいてからミスリードは広がります。
③真犯人はだれか?
十角館では次々と仲間が殺されていきます。
それもご丁寧に推理諸説ばりの「被害者」「探偵」「犯人」のプレートまで用意されており
死んだ者の部屋のドアに貼られるもんだから内部の犯行と思い、みんな疑心暗鬼になります。
とは言えミステリー研究会だけあって、残ったメンツは外部犯の可能性も検討、最終的には「中村青司」が実は生きていて娘が死んだ復讐をしているのでは? という流れになります。
一方そんな殺人が起きている事すら知らない本土のメンバー江南孝明(奥智哉)、守須恭一(小林大斗)には事前に手紙が届きます。
それも中村青司から「お前たちが殺した千織は、私の娘だった」と。
ミステリ―が好きな江南は出先でたまたま知り合った島田潔(青木崇高)と協力しこの謎に取り組んでいく事でどんどん深みにハマっていきます。
特に手紙が中村青司から来たということで「角島の事件に再注目しろ」という意図の読み取りからふたりで新事実に行きつきます。ここも結構なキーポイント
④様々な伏線・謎
原作で読むよりも映像化した方がすんなりと理解しやすかったですね。
特に僕は人物像がうよりはっきりとしてよかったです。
特にエラリイ(望月歩)は最高にハマってたと思いますね!
アンナチュラルの彼 すきだなー
さらには時代背景が当時1987年のまま進んでるのであの何とも言えない時代感もすごく良かった!
タバコはどこでも吸うし、家事は女性の仕事だよね 的な暗黙のトコとか懐かしい感じ。
そして肝心の十角館での殺人もいまなら撮影されたり過剰通信のおかげで瞬殺かも 笑
そしてこんな感じで伏線や謎はめちゃくちゃ多い
・なぜ千織の死から1年後に手紙が来たのか
・角島で死んだ中村青司の奥さんの左手首はなぜ切り取られ、どこにあるのか
・角島で犯人とされている庭師はどこへ行った
・千織は普段飲めないのに事故の日はなぜ三次会までいったのか
・島で起きた第一の殺人 部屋にはどうやってはいれたのか
また手首を切り落したのは角島の見立てなのか
・十角のコーヒーカップの役割
・本土に残っている守須恭一の行動や言動が実はかなりのヒント
などなど他にももっとあるので、言動や行動から探してみるのも楽しい!
⑤叙述トリックの映像化
小説を知ってる方なら映像化は無理だと知ってますよね
てか 結構あちこちで騒がれたからどうして無理なのかみんな知ってるよね 笑
そう無理だよなと思ってました
でも 今回このドラマ観ると まぁーー上手に撮影してるよね
知ってても全く違和感なく楽しめました♪
活字で追っていくより視覚のほうが上手に隠せるとこってあるんだなって思いましたね
あと細かい心理状況もわかりやすかった。
千織さんの心の動きとかね 良かったなあ
これついては僕が
つたない文章で書くより観てもらった方が断然わかりやすい
以上が、ドラマ「十角館の殺人」の伏線・疑問点についてでした。

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「十角館の殺人」のあらすじ
十角形の奇妙な外観を持つ館『十角館』が存在する、角島。1986年『十角館』を建てた天才建築家・中村青司は、、焼け落ちた本館。青屋敷で謎の死を遂げていた。半年後、無人島と化していた角島に、K大学ミステリ研究会の男女7人が合宿で訪れる。
その頃、海を隔てた本土では、かつてミス研メンバーだった江南孝明のもとに死んだはずの中村青司から1通の手紙が届く。<十角館に滞在するミス研メンバー>と<死者からの手紙>。「偶然とは思えない」江南は調査を進めるなか、島田潔という男と出会い、行動を共にしていく。
一方『十角館』では、ミス研の1人が何者かに殺害される。「犯人は一体誰だ?」疑心暗鬼に陥り、互いに仲間を疑いはじめるメンバーたち… 孤島である角島から出ることはができるのは1週間後。2つの物語から起こる想像を超えた衝撃の結末とは。
出典:十角館の殺人|日本テレビ
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それでは、「十角館の殺人」の見どころを2つ、ネタバレなしでご紹介します。
見どころ①:視覚化ゆえのわかりやすさ
〇登場人物の関係性もそうだけれど、トリックや謎に関しては視覚でとらえると
より説得力がある
見どころ②:わかってはいても衝撃なシーン
〇わかってはいるけれど、やっぱりあのセリフとあのシーンを映像で
みるとすごくいい! 丁寧な作り方もすごく好き
◆印象に残ったセリフ・シーン
あの一番有名なセリフはさておき 笑
5話あると印象的なセリフやシーンはたくさんあります。
個人的には原作では深く語られていなかった中村千織の想いと行動が印象に残ってますね。
あのシーンで原作を読んだ時より感情移入が強く起こりました。
また第一話で紙が入った瓶を誰かが海に投げ入れるシーンがありますが
あれが最後の最後にこうなるのか っていうのが好きです!!
絶対にネタバレ厳禁なラストシーン
言わずと知れたネタバレ厳禁は「真犯人」の存在ですよね。
ドラマを観ているとヒント的なものは結構クローズアップされてるかなって思いました。
原作の内容まったくしらないで観ると違うのかな?
そのあたりは実際に観てもらいたいな と思います
◆みんなの評判は?
「十角館の殺人」の映像化は世間でも話題になりました。
◆こんな人におすすめ
なんといっても綾辻ワールドの好きな方には絶対観てもらいたい!
映像化の不可能云々の前に好きな作家さんの実写化って見逃せない。
またそうじゃなくても かの有名な叙述トリックはミステリとしても超一級なので
これもまた一見の値ありです!
【まとめ】
ドラマ「十角館の殺人」の伏線・疑問点について解説しました。
1.十角館に隠された謎
2.事件は過去にさかのぼる
3.真犯人はだれか?
4.様々な伏線・謎
5.叙述トリックの映像化

あれっ…? そんな伏線あったっけ?
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