本が大好き な ゆず出版編集長 玉兎です。
そらね 出版するくらいだから本は好きよ。
でもって
もうここ10数年はいち推しアイドルは「京極夏彦」さんですね
今年(2023年)の頭には倶知安まで行って初めて生でみて一人で感動しとりました 笑
今回は「数えずの井戸」を再読
「嗤う伊右衛門」「覘き小平次」につづく江戸物怪談ですね
いわゆる番町皿屋敷の話
ぶっちゃけ どれも京極さんの本は好きなので
全部上げてっていいのだけど
なにせ文才がないから
上手にかけないんだよね
皆さんもご存じかと思いますが
皿を割ったお菊さんが
お手打ちになって井戸にドボン ➨ よなよな皿を数えにでてくる
っていう怪談ね
怪談になるってことは何かしらの恨みがあるのだろうけど
ホントは皿なんて割ってないのにお手打ちになったとか
この物語各地によって名前など取っ散らかってるのですが
京極さんの手によって
2面性を持った人物で描かれてます
主人公的 旗本の青山播磨 と その悪友 遠山主膳
これは 本来 青山播磨守主膳 という1人の人物
で
お菊は 大久保吉羅 っていう大番頭の娘と と共に表現
それぞれが
表と裏の性格を持っており
時折交差する
その心情とやりとりが絶妙
特に主膳と吉羅との関係性は
裏の性格同志でのぶつかり合いで何とも言えない気持ちになる
本来の更屋敷だとこっちが表になるのかなー
とか
色々考えてします
更屋敷なので皿の話も当然からんでくる
確かに皿も割れるてか欠ける
ここでは最初から 何かが欠けている播磨と
常に満ちている 菊 との関係が深まることもこじれる事もなく
それなのに つながりを感じる描写がたまらん!
他にもたくさんからんでるよ
僕は個人的に
巷説百物語が一番好きなのだけど
小股潜りの又市さん が出てきたのがホント嬉しい
エンディングも
なにやら百物語の雰囲気プンプンでニヤニヤが止まりませんでしたね
最終章で
一気にまくしたてるとこなんてまさに百物語♪
やっぱり
おもしろいなー
読み応え抜群♪